次に、レンズ選びですが、工場の広大な景色全体を捉えたい場合は広角レンズ（一般的に焦点距離が35mm以下のレンズ）が適しています。一方で、特定の部分をクローズアップしたい場合は、望遠レンズ（焦点距離が70mm以上のレンズ）を使うと良いでしょう。

　レンズの明るさも重要で、F値が小さいレンズ（F2.8など）を選ぶと、より短いシャッタースピードで撮影が可能になります。ズームレンズの方が被写体に近づいたり離れたりすることなく、画角を変更することができて便利ですが、単焦点レンズ（35ｍｍや50ｍｍ）を使用した方が、より高画質な写真を撮影できます。

　ISO感度はできるだけ低く設定しましょう。ISO感度が高いとノイズが多くなり、画質が低下します。

　撮影モードはＡモード（絞り優先モード）にし、絞りはF8からF16程度にして細部までしっかりと写るようにします。シャッタースピードはその分長くなりますので、カメラがキチンと固定されているか確認しましょう。

　ホワイトバランスは、工場の光源に合わせて調整します。
夜景では一般的にオートホワイトバランスでも問題ありませんが、より正確な色を再現したい場合は、手動で調整することをお勧めします。

　最後に、撮影場所の選定ですが、工場やその周辺の安全な場所から撮影しましょう。公道からの撮影が基本ですが、場合によっては事前に撮影許可を得る必要があります。

　また、夜間の撮影では周囲の安全にも十分注意し、反射材やライトを身に着けるなどして、自分の存在を明確に示しましょう。